人民元切り上げ問題
中国人民元は1994年以降、事実上、1ドル=約8.3人民元の固定相場制度が採用されている。
1994年の切り下げ以降、中国の先進国向け輸出はゆるやかな拡大を続けてきているが、2001年、中国がWTO(世界貿易機関)への加盟によって、中国と国際経済の相互依存関係は劇的に深まった。
それによってアメリカの貿易収支に明白に現れて、2003年のアメリカに対する中国の輸出は925.1億ドルで、中国の総輸出額の21%を占めている。
2003年のアメリカの輸入全体の11.7%が中国からの輸入であり、これは1994年では5.6%であったことから、この約10年間で大きく上昇したのがわかる。
このため、中国人民元の割安な固定相場制度が、アメリカへ失業を輸出しているとの批判が高まって、現在では先進国首脳会議をはじめとする国際会議の場で、人民元の切り上げへの圧力が高まっている。